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基礎知識

カフェインの基礎知識

デカフェ・カフェインレス・ノンカフェイン・ローカフェインは、同じ意味の言葉ではありません。紅茶のカフェインの量、公的機関の情報、言葉の定義を、出典と確認日つきでまとめています。

2026年10月12日時点で、図鑑の46件のうち、紅茶でカフェインを取り除いた・減らしたと表示している商品(当サイトの分類「デカフェ」)は41件、原料にカフェインを含まない紅茶以外の飲み物(ノンカフェイン)は4件、分類できない表示は1件です。

紅茶42件のうち、カフェインの量を書いている商品は23件、除去方法の名前を公開している商品は13件でした。デカフェ・カフェインレスと表示していても、量や方法の書き方は商品ごとに違います。

デカフェ・カフェインレス・ノンカフェイン・ローカフェインは何が違う?

当サイトでは、カフェインを取り除いた紅茶を「デカフェ」、原料にもともとカフェインを含まない飲み物を「ノンカフェイン」と呼び分けています。紅茶のこれらの言葉には、法令や業界の数値の定義が見当たらないためです。

言葉当サイトでの意味図鑑での分類
デカフェ当サイトでは、カフェインを含む茶葉(紅茶)やコーヒー豆から、加工でカフェインを取り除いたものを指す。紅茶の「デカフェ」に法令や業界の定義(何%除去など)は見当たらないため、どこまで減っているかは商品ごとのメーカーの記載(除去率・量)で確かめる。「デカフェ」(除去・低減の表示あり)
カフェインレス当サイトでは、パッケージや公式ページに「カフェインレス」と書いてある商品の、その表示の言葉として扱う。紅茶では、この言葉に法令や業界の数値の定義は見当たらず、「取り除いた」のか「もともと少ない」のかは言葉だけでは分からない。表示の言葉として扱う。取り除いた・減らしたと示していれば「デカフェ」、判断できなければ「分類できない表示」
ノンカフェイン当サイトでは、ルイボス・ハーブ・麦など、原料にもともとカフェインを含まない飲み物を指す(DATA_MODEL の caffeine-free)。紅茶(チャノキの葉)からカフェインを取り除いた商品はノンカフェインとは呼ばない。「ノンカフェイン」(原料にカフェインなし。紅茶ではない飲み物)
ローカフェイン当サイトでは、除去の処理ではなく、もともとカフェインが少ない茶葉・部位・製法だとメーカーが説明している商品に使う(DATA_MODEL の low-caffeine)。日本でこの言葉の法令や業界の定義は見当たらない。「ローカフェイン」(もともと少ないと公式に説明)

全国公正取引協議会連合会の規約一覧と消費者庁の「公正競争規約が設定されている業種」には、紅茶・茶(ティー)の表示に関する公正競争規約は載っていない。紅茶の「カフェインレス」「デカフェ」に、コーヒーのような業界の定義(90%など)は見当たらない。

出典:全国公正取引協議会連合会/消費者庁「公正取引協議会・公正競争規約一覧/公正競争規約が設定されている業種」(2026年10月12日確認)

根拠と、パッケージの言葉の実例は「デカフェ・カフェインレス・ノンカフェイン・ローカフェインの違い」にまとめています。

図鑑の商品は、どの分類に入っている?

図鑑の46件を、パッケージの言葉ではなくメーカーの公式の記載にもとづいて、次の4つに分けています(2026年10月12日時点)。

当サイトの分類分ける基準図鑑の件数
デカフェ(除去・低減の表示あり)紅茶で、メーカーが「デカフェ」「カフェインレス」などと表示し、カフェインを取り除いた・減らしたことを示しているもの。除去方法の記載があるかは問いません(除去方法・量の記載は別に表示します)。41件
ローカフェイン(もともと少ない)除去の処理ではなく、もともとカフェインが少ない茶葉・部位・製法だと、メーカーが公式に説明しているもの(紅茶ではまれです)。0件
ノンカフェイン(原料にカフェインなし)ルイボス・ハーブ・麦など、原料にカフェインを含まない、紅茶ではない代わりの飲み物。4件
分類できない表示「カフェイン控えめ」など、取り除いたのか、もともと少ないのかを、表示からも公式の説明からも判断できないもの。1件

分類は「どのくらい減っているか」の順位ではありません。量の記載があるか、除去方法を公開しているかは、分類とは別に商品ごとに載せています。

デカフェ紅茶図鑑では、分類・形・表示の有無で絞り込めます。

紅茶のカフェインは、ほかの飲み物と比べてどのくらい?

日本食品標準成分表の条件では、紅茶の浸出液のカフェインはコーヒーより少なく、せん茶やウーロン茶より多い値です。ただし、どの値も決まった淹れ方での目安です。

飲み物のカフェインの量(日本食品標準成分表・農林水産省の表)
飲み物カフェイン条件出典
紅茶(浸出液)30 mg/100 mL(成分表の値は0.03 g/100 g)茶葉5 g・熱湯360 mL・1.5〜4分文部科学省(食品成分データベース)(2026年10月12日確認)
コーヒー(浸出液)60 mg/100 mL(成分表の値は0.06 g/100 g)コーヒー粉末10 g・熱湯150 mL(ドリップ)文部科学省(食品成分データベース)(2026年10月12日確認)
せん茶(浸出液)20 mg/100 mL(成分表の値は0.02 g/100 g)茶葉10 g・90℃の湯430 mL・1分文部科学省(食品成分データベース)(2026年10月12日確認)
玉露(浸出液)160 mg/100 mL(成分表の値は0.16 g/100 g)茶葉10 g・60℃の湯60 mL・2.5分文部科学省(食品成分データベース)(2026年10月12日確認)
ウーロン茶(浸出液)20 mg/100 mL(成分表の値は0.02 g/100 g)茶葉15 g・90℃の湯650 mL・0.5分文部科学省(食品成分データベース)(2026年10月12日確認)
ほうじ茶・玄米茶(浸出液)ほうじ茶20 mg/100 mL・玄米茶10 mg/100 mL茶葉15 g・90℃の湯650 mL・0.5分農林水産省(最終更新 2026年8月28日・2026年10月12日確認)
インスタントコーヒー1杯80 mg(粉末は4.0 g/100 g)粉末2 gを使った1杯農林水産省(最終更新 2026年8月28日・2026年10月12日確認)
抹茶1杯48 mg(粉末は3.2 g/100 g)1.5 gを湯70 mLに溶かした1杯農林水産省(最終更新 2026年8月28日・2026年10月12日確認)

値は表の条件で淹れたときの目安です。茶葉の量・湯の量・時間が違えば変わります。

成分表では、紅茶の茶葉そのもののカフェインは100 gあたり2.9 g。飲む量(浸出液)の値とは別物。

出典:文部科学省(食品成分データベース)「日本食品標準成分表 し好飲料類/紅茶/茶(16043)食品詳細(備考)」(2026年10月12日確認)

成分表には「デカフェ紅茶」の項目がありません。デカフェ紅茶の量の手がかりは、メーカーの記載だけです(商品ごとの量の記載の一覧)。

カフェインの摂り方の目安は、どこが示している?

日本の機関は独自の目安を示しておらず、海外の機関の評価を紹介しています。値は機関と対象ごとに違うため、表のまま並べ、一つの数字を基準として示しません。

カフェインは感受性の個人差が大きく、一日摂取許容量(ADI)は設定されていない。日本でも明確な基準や具体的な摂取量の目安は示されておらず、国の機関は海外の評価を紹介している。

出典:食品安全委員会/農林水産省「ファクトシート「食品中のカフェイン」/カフェインの過剰摂取について」(最終更新 2018年2月23日・2026年10月12日確認)

成人について海外の機関が示した値(日本の機関の紹介による)
対象値示した機関何の値か出典
健康な成人(妊婦を除く)400 mg/日(1回200 mg)EFSA(欧州食品安全機関)・2015年習慣的に摂っても健康リスクの懸念が生じない量食品安全委員会(EFSA 2015 の紹介)(最終更新 2018年2月23日・2026年10月12日確認)
健康な成人400 mg/日カナダ保健省推奨する上限(マグカップ237 mLのコーヒーで約3杯)食品安全委員会(カナダ保健省の紹介)(最終更新 2018年2月23日・2026年10月12日確認)
ほとんどの成人400 mg/日米国食品医薬品局(FDA)FDAが挙げる量(妊娠中・授乳中などは医療者に相談するよう勧めている)米国食品医薬品局(FDA)(内容の更新日 2024年8月28日・2026年10月12日確認)
18歳以上400 mg/日(1回200 mg)オーストラリア・ニュージーランド(FSANZ)上限・目安(農林水産省の表による)農林水産省(最終更新 2026年8月28日・2026年10月12日確認)

カフェインの一日摂取許容量(ADI)は設定されていません(食品安全委員会)。表の値は機関・対象・目的ごとに違い、どれか1つが基準というわけではありません。感じ方には個人差があるため、個別の判断は医師に相談してください。

子ども・妊婦・授乳中の人・カフェインに敏感な人は特に摂取量に注意が必要とされている。農林水産省は、摂取量をより少なくするために、カフェインを取り除いた(decaffeinated)製品を利用するのも選択肢の一つとしている。

出典:農林水産省「カフェインの過剰摂取について」(最終更新 2026年8月28日・2026年10月12日確認)

妊娠中・授乳中の人や子どもについての値は妊娠中・授乳中にカフェインが気になる人へに、夜の飲み物の選び方は夜の紅茶選びで確かめたいカフェインの表示にまとめています。

カフェインの基礎の記事

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用語集

このサイトで使う言葉の定義です。「当サイトの使い方」は、公的な定義が見当たらないため当サイトが決めた使い方で、「一般的な意味」は公的機関・業界団体・学術誌の説明にもとづく意味です。

デカフェ(でかふぇ)当サイトの使い方

当サイトでは、カフェインを含む茶葉(紅茶)やコーヒー豆から、加工でカフェインを取り除いたものを指す。紅茶の「デカフェ」に法令や業界の定義(何%除去など)は見当たらないため、どこまで減っているかは商品ごとのメーカーの記載(除去率・量)で確かめる。

補足: コーヒーでは公正競争規約が「カフェインを90パーセント以上除去したコーヒー」を「カフェインレスコーヒー」「デカフェネィテッドコーヒー」等と表示するとしているが、紅茶には当てはまらない。海外では、ドイツの茶の指針とカナダの食品組成基準が「カフェインを除いた茶」をカフェイン0.4%以下(ドイツは乾物あたり)としている。米国FDAは、カフェインを除いたコーヒーや茶もカフェインを少し含むと説明している。

根拠: 全国公正取引協議会連合会/消費者庁「公正取引協議会・公正競争規約一覧/公正競争規約が設定されている業種」、全日本コーヒー公正取引協議会(全国公正取引協議会連合会 掲載)「レギュラーコーヒー及びインスタントコーヒーの表示に関する公正競争規約」、ドイツ連邦食料・農業・郷土省(BMLEH)/ドイツ食品法典委員会「Leitsätze für Tee, Kräuter- und Früchtetee sowie deren Extrakte und Zubereitungen(Neufassung vom 25.04.2022, BAnz AT 17.06.2022 B4)」、カナダ食品検査庁(CFIA)「Canadian Food Compositional Standards(Volume 17 Tea / Volume 5 Coffee)」、米国食品医薬品局(FDA)「Spilling the Beans: How Much Caffeine is Too Much?」、農林水産省「カフェインの過剰摂取について」

カフェインレス(かふぇいんれす)当サイトの使い方

当サイトでは、パッケージや公式ページに「カフェインレス」と書いてある商品の、その表示の言葉として扱う。紅茶では、この言葉に法令や業界の数値の定義は見当たらず、「取り除いた」のか「もともと少ない」のかは言葉だけでは分からない。

補足: コーヒーの公正競争規約では「カフェインレスコーヒー」=カフェインを90パーセント以上除去したコーヒー(容器入りコーヒー飲料等・レギュラー/インスタントコーヒーが対象)。紅茶にこの90%は当てはまらない。当サイトでは、「カフェインレス」と表示した紅茶のうち、取り除いた・減らしたことを示しているものを分類「デカフェ」に入れている。

根拠: 全国コーヒー飲料公正取引協議会(全国公正取引協議会連合会 掲載)「コーヒー飲料等の表示に関する公正競争規約及び施行規則」、全日本コーヒー公正取引協議会(全国公正取引協議会連合会 掲載)「レギュラーコーヒー及びインスタントコーヒーの表示に関する公正競争規約」、全国公正取引協議会連合会/消費者庁「公正取引協議会・公正競争規約一覧/公正競争規約が設定されている業種」、国民生活センター「飲料のカフェイン含有量に関する調査-知らずに多く摂取していることも!?-」

ノンカフェイン(のんかふぇいん)当サイトの使い方

当サイトでは、ルイボス・ハーブ・麦など、原料にもともとカフェインを含まない飲み物を指す(DATA_MODEL の caffeine-free)。紅茶(チャノキの葉)からカフェインを取り除いた商品はノンカフェインとは呼ばない。

補足: 消費者庁の食品表示基準Q&Aは「ノンカフェイン」は食品表示基準の「栄養表示」に当たらないとしているが、言葉の数値の定義は示していない。

根拠: 消費者庁「食品表示基準Q&A(新旧対照表)/食品表示基準Q&A(最終改正 令和8年10月1日消食表第750号)」、国民生活センター「飲料のカフェイン含有量に関する調査-知らずに多く摂取していることも!?-」、全国公正取引協議会連合会/消費者庁「公正取引協議会・公正競争規約一覧/公正競争規約が設定されている業種」

カフェインゼロ(かふぇいんぜろ)当サイトの使い方

当サイトでは、商品に書かれた表示の言葉として扱い、「まったく含まない」とは言い換えない。何あたり・どの単位で書いた数字か(例「100 mLあたり0.00 g」)をメーカーの記載どおりに示す。

補足: 国民生活センターには「カフェインゼロなのに裏の表示に数字がある」という相談が寄せられていた。カフェインは食品表示基準の栄養成分ではなく(国民生活センター)、「ゼロ」と書いてよい量の公的な基準は見つからなかった(2026年10月12日時点)。

根拠: 国民生活センター「飲料のカフェイン含有量に関する調査-知らずに多く摂取していることも!?-」

ローカフェイン(ろーかふぇいん)当サイトの使い方

当サイトでは、除去の処理ではなく、もともとカフェインが少ない茶葉・部位・製法だとメーカーが説明している商品に使う(DATA_MODEL の low-caffeine)。日本でこの言葉の法令や業界の定義は見当たらない。

補足: 「カフェイン控えめ」など、取り除いたのか元から少ないのか分からない表示は、当サイトの分類「分類できない表示」に分ける。メーカーによっては、カフェインを取り除いた紅茶を「ローカフェイン」の一つとして表示していることがあるので、表示の言葉と当サイトの分類は分けて見る。

根拠: 全国公正取引協議会連合会/消費者庁「公正取引協議会・公正競争規約一覧/公正競争規約が設定されている業種」、国民生活センター「飲料のカフェイン含有量に関する調査-知らずに多く摂取していることも!?-」

浸出液(しんしゅつえき)一般的な意味

茶葉やコーヒー粉に湯を注いで成分を溶け出させた、飲む状態の液のこと。日本食品標準成分表は、茶葉の量・湯の量と温度・時間(浸出法)を決めて浸出液の成分値を載せている。

補足: 成分表の値は浸出液100 gあたり(農林水産省などは mg/100 mL で示す)。浸出法が違うと量が変わるので、比べるときは条件も一緒に書く。

根拠: 文部科学省(食品成分データベース)「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年 し好飲料類/紅茶/浸出液(16044)」、文部科学省(食品成分データベース)「日本食品標準成分表 し好飲料類/コーヒー/浸出液(16045)」、文部科学省(食品成分データベース)「日本食品標準成分表 し好飲料類/玉露/浸出液(16034)」

一日摂取許容量(ADI)(いちにちせっしゅきょようりょう)一般的な意味

人が一生涯毎日摂り続けても健康への悪影響がないと考えられる1日あたりの量。カフェインについては、感受性の個人差が大きいことなどからADIは設定されていない。

補足: 国民生活センターは「許容一日摂取量」と書いている(同じ意味)。海外機関の「400 mg/日」などはADIではなく、それぞれの機関の評価・推奨の値。

根拠: 国民生活センター「飲料のカフェイン含有量に関する調査-知らずに多く摂取していることも!?-」、食品安全委員会/農林水産省「ファクトシート「食品中のカフェイン」/カフェインの過剰摂取について」

フレーバードティー(アールグレイ)(ふれーばーどてぃー)一般的な意味

茶葉に果物や花などの香りをつけた紅茶。アールグレイはベルガモットで香りづけした英国伝統のフレーバードティーで、ベースの紅茶は銘柄ごとに違う。

補足: 香りが天然の精油か香料かは、商品の原材料名で確かめる。

根拠: 日本紅茶協会「スペシャルティーセミナー「アールグレイ紅茶を楽しむ」案内」、農林水産省「aff(あふ)2022年4月号 特集「お茶」/味わいや香りもさまざまなお茶の種類」

ゴールデンルール(ごーるでんるーる)一般的な意味

日本紅茶協会が示す紅茶のいれ方の基本。1人分ティースプーン1杯(2〜3 g)、湯は沸騰直後の100℃で1杯150〜160 mL、蒸らしは細かい茶葉2分半〜3分・大きい茶葉3〜4分が目安。

補足: デカフェ紅茶の淹れ方は、メーカーの記載(袋の数・湯量・時間)を優先し、ないときにこの基本を目安にする。

根拠: 日本紅茶協会「紅茶のおいしいいれ方」

除去率(じょきょりつ)当サイトの使い方

当サイトでは、カフェインを取り除く処理の前と比べて、どれだけの割合のカフェインを取り除いたかをメーカーが%で書いた値を指す(例「カフェイン97%カット」)。何と比べた%か・どう測ったかが書かれていないことが多いので、数字はメーカーの記載のまま示し、商品どうしの優劣はつけない。

補足: コーヒーの公正競争規約の「90パーセント以上除去」は除去率の考え方の例。紅茶には除去率の公的な基準は見当たらない。量(mg)と除去率(%)は別物で、除去率が高くても1杯の量はもとの茶葉や淹れ方で変わる。「残存率」(残る割合)や「茶葉に対する含有量の%」は除去率とは別の数字。

根拠: 全国コーヒー飲料公正取引協議会(全国公正取引協議会連合会 掲載)「コーヒー飲料等の表示に関する公正競争規約及び施行規則」、国民生活センター「飲料のカフェイン含有量に関する調査-知らずに多く摂取していることも!?-」、全国公正取引協議会連合会/消費者庁「公正取引協議会・公正競争規約一覧/公正競争規約が設定されている業種」

超臨界二酸化炭素抽出法(ちょうりんかいにさんかたんそちゅうしゅつほう)一般的な意味

臨界点(31.1℃・73.8気圧)を超えた高圧の二酸化炭素に、原料のカフェインを溶かし出して取り除く方法。温度と圧力で溶かす力を調整でき、コーヒー生豆では水を含ませてから処理し、二酸化炭素に移ったカフェインは水や活性炭で分ける。

補足: 処理条件の説明はコーヒー生豆の資料による。紅茶の茶葉の処理条件を書いた公的な資料は見つからなかった。二酸化炭素は日本の指定添加物リストに載っている。

根拠: 化学と生物(斎藤正三郎)「連載講座 最近の食品加工技術-2 食品・天然物の超臨界ガス抽出 (1) 原理と応用例 24巻2号 122-」、化学工学論文集(平賀佑也ほか)「コーヒー生豆を対象とした超臨界CO2デカフェ抽出法における糖の損失抑制プロセスの構築 52巻1号 1-10, doi:10.1252/kakoronbunshu.52.1」、日本食品化学研究振興財団(消費者庁「食品添加物」のページからリンク)「指定添加物リスト(規則別表第1)」、欧州連合(EUR-Lex)「Directive 2009/32/EC on the approximation of the laws of the Member States on extraction solvents(Annex I, consolidated 16.02.2023)」

有機溶剤による除去(酢酸エチル・塩化メチレン)(ゆうきようざいによるじょきょ)一般的な意味

酢酸エチルや塩化メチレン(ジクロロメタン)などの有機溶剤にカフェインを溶かし出して取り除く方法。海外ではコーヒーや茶のカフェイン除去に使える溶剤と残留の上限が法令で決められている(EU・米国)。

補足: 日本では、酢酸エチルの使用基準の例外にカフェイン除去は書かれておらず、ジクロロメタンは指定添加物リストに載っていない(確かめた範囲。輸入品への当てはめなど法的な解釈は書かない)。メーカーが「化学薬品を使用しない」「薬剤を使用せずに」と書く場合も、方式名がなければ当サイトでは「方式は非公開」として扱う。

根拠: 日本食品科学工学会誌(塩野貴史・河合淳一郎・山本研一朗)「天然吸着剤による飲料からのカフェイン除去技術(総説)65巻3号 99-103, doi:10.3136/nskkk.65.99」、欧州連合(EUR-Lex)「Directive 2009/32/EC on the approximation of the laws of the Member States on extraction solvents(Annex I, consolidated 16.02.2023)」、米国 連邦規則(GovInfo)「21 CFR 173.228 Ethyl acetate」、米国 連邦規則(GovInfo)「21 CFR 173.255 Methylene chloride」、消費者庁「第10版食品添加物公定書 F 使用基準(酢酸エチル)」、食品安全委員会(平成22年度食品安全確保総合調査の抜粋)/日本食品化学研究振興財団「ハザード概要シート(案)(塩化メチレン/ジクロロメタン)/指定添加物リスト」

吸着による除去(きゅうちゃくによるじょきょ)一般的な意味

いれた茶やコーヒーの抽出液に、活性炭や粘土鉱物(モンモリロナイトなど)の吸着剤を入れて、カフェインをくっつけて取り除く方法。主にペットボトルなどの飲料の製造で使われる技術。

補足: 総説では、モンモリロナイトはカテキン類を減らさずにカフェインを吸着し、活性炭はカテキン類も減らしたと報告。茶葉・ティーバッグのデカフェ処理とは別の技術。

根拠: 日本食品科学工学会誌(塩野貴史・河合淳一郎・山本研一朗)「天然吸着剤による飲料からのカフェイン除去技術(総説)65巻3号 99-103, doi:10.3136/nskkk.65.99」

カフェインの血中半減期(かふぇいんのけっちゅうはんげんき)一般的な意味

血液中のカフェインの濃度が半分になるまでの時間。厚生労働省の睡眠ガイド2023は、日本人では3〜7時間とばらつきがあると説明している。

補足: 個人差が大きいので、何時以降は控えればよいかを一つの時刻で言い切ることはできない。

根拠: 厚生労働省(健康づくりのための睡眠指針の改訂に関する検討会)「健康づくりのための睡眠ガイド2023(INFORMATION3 睡眠と嗜好品について)」

紅茶(完全発酵茶)(こうちゃ(かんぜんはっこうちゃ))一般的な意味

チャノキ(カメリア・シネンシス)の葉を、製造の最後まで加熱せず茶葉の酵素で十分に酸化(発酵)させてつくる茶。緑茶(不発酵茶)・ウーロン茶(半発酵茶)と同じ木の葉からつくられる。

補足: チャノキの葉なので、カフェインを取り除かない限りカフェインを含む。ルイボス・ハーブ・麦茶など、紅茶ではない飲み物とは分けて扱う。

根拠: 農林水産省「aff(あふ)2022年4月号 特集「お茶」/味わいや香りもさまざまなお茶の種類」、文部科学省(食品成分データベース)「日本食品標準成分表 し好飲料類/紅茶/茶(16043)食品詳細(備考)」

よくある質問

デカフェ紅茶は、カフェインがゼロですか?

ゼロとは限りません。ドイツやカナダには「カフェインを除いた茶」をカフェイン0.4%以下とする基準があり、米国FDAもカフェインを除いたコーヒーや茶は少しカフェインを含むと説明しています。量は商品ごとのメーカーの記載で確かめます。

紅茶「カフェインレス」の90%以上除去という決まりはありますか?

90%以上除去は、コーヒーの公正競争規約の定義です。紅茶・茶の表示の公正競争規約は、規約の一覧に見当たりませんでした(2026年10月12日確認)。

ふつうの紅茶には、どのくらいカフェインが含まれますか?

日本食品標準成分表では、紅茶の浸出液は100 gあたり0.03 g(農林水産省の表記で30 mg/100 mL)です。茶葉5 gを熱湯360 mLで1.5〜4分という条件の値で、淹れ方が違えば変わります(2026年10月12日確認)。

1日に何mgまでなら大丈夫か、当サイトで判断できますか?

判断しません。日本ではカフェインの一日摂取許容量(ADI)や具体的な目安は示されておらず、海外機関の値は機関・対象ごとに違います。体質や体調によるので、個別の判断は医師に相談してください。

出典

このページの事実は、次の資料で確かめました。数字は資料の条件つきの値で、当サイトが測ったものではありません。

  1. 全国公正取引協議会連合会/消費者庁「公正取引協議会・公正競争規約一覧/公正競争規約が設定されている業種」(2026年10月12日確認)
  2. 全日本コーヒー公正取引協議会(全国公正取引協議会連合会 掲載)「レギュラーコーヒー及びインスタントコーヒーの表示に関する公正競争規約」(最新の変更の施行 2024年10月1日・2026年10月12日確認)
  3. ドイツ連邦食料・農業・郷土省(BMLEH)/ドイツ食品法典委員会「Leitsätze für Tee, Kräuter- und Früchtetee sowie deren Extrakte und Zubereitungen(Neufassung vom 25.04.2022, BAnz AT 17.06.2022 B4)」(官報掲載 2022年6月17日・2026年10月12日確認)
  4. カナダ食品検査庁(CFIA)「Canadian Food Compositional Standards(Volume 17 Tea / Volume 5 Coffee)」(ページの更新日 2025年5月1日・2026年10月12日確認)
  5. 米国食品医薬品局(FDA)「Spilling the Beans: How Much Caffeine is Too Much?」(内容の更新日 2024年8月28日・2026年10月12日確認)
  6. 農林水産省「カフェインの過剰摂取について」(最終更新 2026年8月28日・2026年10月12日確認)
  7. 全国コーヒー飲料公正取引協議会(全国公正取引協議会連合会 掲載)「コーヒー飲料等の表示に関する公正競争規約及び施行規則」(最新の変更の施行 2024年10月1日・2026年10月12日確認)
  8. 国民生活センター「飲料のカフェイン含有量に関する調査-知らずに多く摂取していることも!?-」(公表 2021年11月4日・2026年10月12日確認)
  9. 消費者庁「食品表示基準Q&A(新旧対照表)/食品表示基準Q&A(最終改正 令和8年10月1日消食表第750号)」(改正 2025年3月28日・2026年10月12日確認)
  10. 文部科学省(食品成分データベース)「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年 し好飲料類/紅茶/浸出液(16044)」(2026年10月12日確認)
  11. 文部科学省(食品成分データベース)「日本食品標準成分表 し好飲料類/コーヒー/浸出液(16045)」(2026年10月12日確認)
  12. 文部科学省(食品成分データベース)「日本食品標準成分表 し好飲料類/せん茶/浸出液(16037)」(2026年10月12日確認)
  13. 文部科学省(食品成分データベース)「日本食品標準成分表 し好飲料類/玉露/浸出液(16034)」(2026年10月12日確認)
  14. 文部科学省(食品成分データベース)「日本食品標準成分表 し好飲料類/ウーロン茶/浸出液(16042)」(2026年10月12日確認)
  15. 食品安全委員会(EFSA 2015 の紹介)「ファクトシート「食品中のカフェイン」」(最終更新 2018年2月23日・2026年10月12日確認)
  16. 文部科学省(食品成分データベース)「日本食品標準成分表 し好飲料類/紅茶/茶(16043)食品詳細(備考)」(2026年10月12日確認)
  17. 日本紅茶協会「スペシャルティーセミナー「アールグレイ紅茶を楽しむ」案内」(開催日 2018年10月20日・2026年10月12日確認)
  18. 農林水産省「aff(あふ)2022年4月号 特集「お茶」/味わいや香りもさまざまなお茶の種類」(2026年10月12日確認)
  19. 日本紅茶協会「紅茶のおいしいいれ方」(2026年10月12日確認)
  20. 化学と生物(斎藤正三郎)「連載講座 最近の食品加工技術-2 食品・天然物の超臨界ガス抽出 (1) 原理と応用例 24巻2号 122-」(2026年10月12日確認)
  21. 化学工学論文集(平賀佑也ほか)「コーヒー生豆を対象とした超臨界CO2デカフェ抽出法における糖の損失抑制プロセスの構築 52巻1号 1-10, doi:10.1252/kakoronbunshu.52.1」(発行 2026年1月20日・2026年10月12日確認)
  22. 日本食品化学研究振興財団(消費者庁「食品添加物」のページからリンク)「指定添加物リスト(規則別表第1)」(2026年10月12日確認)
  23. 欧州連合(EUR-Lex)「Directive 2009/32/EC on the approximation of the laws of the Member States on extraction solvents(Annex I, consolidated 16.02.2023)」(統合版の日付 2023年2月16日・2026年10月12日確認)
  24. 日本食品科学工学会誌(塩野貴史・河合淳一郎・山本研一朗)「天然吸着剤による飲料からのカフェイン除去技術(総説)65巻3号 99-103, doi:10.3136/nskkk.65.99」(発行 2018年3月・2026年10月12日確認)
  25. 米国 連邦規則(GovInfo)「21 CFR 173.228 Ethyl acetate」(CFR 版 2024年4月1日・2026年10月12日確認)
  26. 米国 連邦規則(GovInfo)「21 CFR 173.255 Methylene chloride」(CFR 版 2024年4月1日・2026年10月12日確認)
  27. 消費者庁「第10版食品添加物公定書 F 使用基準(酢酸エチル)」(2026年10月12日確認)
  28. 食品安全委員会(平成22年度食品安全確保総合調査の抜粋)/日本食品化学研究振興財団「ハザード概要シート(案)(塩化メチレン/ジクロロメタン)/指定添加物リスト」(2026年10月12日確認)
  29. 厚生労働省(健康づくりのための睡眠指針の改訂に関する検討会)「健康づくりのための睡眠ガイド2023(INFORMATION3 睡眠と嗜好品について)」(公表 2024年2月・2026年10月12日確認)

図鑑の件数は、メーカー公式の商品ページ・公式オンラインショップで確かめたデータから数えています(商品ごとの出典は図鑑の各ページ)。