夜の紅茶選びで確かめたいカフェインの表示
先に結論
- 夜の紅茶選びで確かめたいのは、表示の言葉(デカフェなど)、量の記載と何あたりか、除去方法の記載の3つです。
- 厚生労働省の睡眠ガイド2023は、夕方以降はカフェインを含む食品・飲料を控えることを推奨しています。置き換え先の例はチャノキを使わない飲み物で、デカフェ紅茶には触れていません。
- カフェインの血中半減期は日本人で3〜7時間とばらつき、感じ方の個人差も大きいとされています。
- 当サイトは、デカフェ紅茶の眠りへの影響を示すものではありません。気になる人は医師に相談してください。

夕方や夜に、紅茶をゆっくり楽しみたい。そのときにカフェインが気になる人に向けて、パッケージで確かめたいことと、公的機関が出している一般的な情報をまとめました。当サイトは、デカフェ紅茶の眠りへの影響を示すものではなく、飲み方を判断するものでもありません。
夜に紅茶を選ぶとき、何を確かめる?
表示の言葉、量の記載と「何あたり」か、除去方法の記載の3つを確かめます。どれもパッケージかメーカーの公式ページに書かれていることで、商品によって書き方が違います。
| 確かめること | 見るところ | 図鑑の紅茶で記載があった商品 |
|---|---|---|
| 表示の言葉 | 「デカフェ」「カフェインレス」などと、取り除いたのか・もともと少ないのかの説明 | 当サイトの分類「デカフェ」は41件 |
| 量の記載と何あたりか | mg・g の数字と、1袋・1杯・100 mLなどの基準 | 量の記載は23件、割合(%)の記載は9件 |
| 除去方法 | 方式の名前(例: 超臨界二酸化炭素抽出法) | 方式の名前の公開は13件 |
数は図鑑の紅茶42件のうち、2026年10月12日時点です。
- 言葉: デカフェ・カフェインレス・ノンカフェインは、同じ意味ではありません。紅茶では、どの言葉にも法令や業界の数値の定義が見当たりません(言葉の違い)。
- 量: 「0.00g」などの数字は、何あたりかと一緒に読みます。量を書いていない商品もあります(商品ごとの量の記載)。
- 方法: 方式の名前を公開している商品は一部です(除去方法の違い)。
デカフェ紅茶なら、カフェインはゼロ?
ゼロとは限りません。カフェインを除いた茶にも少しカフェインが残ることを前提にした基準や説明が、海外の公的機関から出ています。
米国食品医薬品局(FDA)は消費者向けの情報で、カフェインを除いたコーヒーや茶は通常品より少ないがカフェインを含むと説明し、カフェインを除いたコーヒーは8液量オンス(約240 mL)で通常2〜15 mgとしている。
出典:米国食品医薬品局(FDA)「Spilling the Beans: How Much Caffeine is Too Much?」(内容の更新日 2024年8月28日・2026年10月12日確認)
どれくらい残っているかは、商品ごとのメーカーの記載でしか分かりません。気になるときは、表示を見て、書いていなければメーカーに問い合わせます。
国民生活センターは、カフェインの量を確かめるときは、まず商品本体の表示を見て、なければ販売者等のウェブサイトを見るか、販売者等に問い合わせるよう案内している。
出典:国民生活センター「飲料のカフェイン含有量に関する調査-知らずに多く摂取していることも!?-」(公表 2021年11月4日・2026年10月12日確認)
公的機関は、夜のカフェインについて何と言っている?
厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」は、夕方以降はカフェインを含む食品・飲料を控えることを推奨しています。置き換え先の例に挙げているのはチャノキを使わない飲み物で、デカフェ紅茶には触れていません。
同ガイドは、カフェインの夕方以降の摂取は夜間の睡眠に影響しやすいとして、夕方以降はカフェインを含む食品・飲料を控えることを推奨している。茶類のカフェインは茶葉(チャノキ)に含まれるため、麦茶・そば茶・黒豆茶・とうもろこし茶・カフェインを含まないハーブティーなどに置き換えるのもよいとしている。
出典:厚生労働省(健康づくりのための睡眠指針の改訂に関する検討会)「健康づくりのための睡眠ガイド2023(INFORMATION3 睡眠と嗜好品について)」(公表 2024年2月・2026年10月12日確認)
カフェインが体に残る時間には、個人差があるとされています。
同ガイドは、カフェインの代謝には個人差があり、日本人の血中半減期は3〜7時間とばらつくと説明している。半減期が5時間なら、19時に100 mgを摂ると24時にも50 mg分が体内に残る計算になる。
出典:厚生労働省(健康づくりのための睡眠指針の改訂に関する検討会)「健康づくりのための睡眠ガイド2023(INFORMATION3 睡眠と嗜好品について)」(公表 2024年2月・2026年10月12日確認)
同ガイドのQ&Aは、カフェインの代謝能力は個人差が大きく、微量でも睡眠に影響する人から多量でもあまり影響がない人までいるとし、寝つきに問題がなくても睡眠時間の短縮や深い睡眠の減少は多くの人にみられると説明している。
出典:厚生労働省(健康づくりのための睡眠指針の改訂に関する検討会)「健康づくりのための睡眠ガイド2023(INFORMATION3 睡眠と嗜好品について)」(公表 2024年2月・2026年10月12日確認)
1日の量についても、ガイドは次のように書いています。
厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」は、カフェインの摂取量が1日400 mg(コーヒー700 cc程度)を超えると夜眠りにくくなる可能性があるとし、1日の合計が400 mgを超えないよう勧めている。
出典:厚生労働省(健康づくりのための睡眠指針の改訂に関する検討会)「健康づくりのための睡眠ガイド2023(INFORMATION3 睡眠と嗜好品について)」(公表 2024年2月・2026年10月12日確認)
海外の機関の評価も、食品安全委員会が紹介しています。感じ方の個人差が大きいことは、どの資料にも共通しています。
| 対象 | 値 | 示した機関 | 何の値か | 出典 |
|---|---|---|---|---|
| 一部の成人 | 就寝直前に1回100 mg | オーストリア保健・食品安全局(AGES)・2017年 | 睡眠障害を起こす可能性があるとした量(食品安全委員会の紹介) | 食品安全委員会(AGES の紹介)(最終更新 2018年2月23日・2026年10月12日確認) |
カフェインの一日摂取許容量(ADI)は設定されていません(食品安全委員会)。表の値は機関・対象・目的ごとに違い、どれか1つが基準というわけではありません。感じ方には個人差があるため、個別の判断は医師に相談してください。
カフェインへの感受性は個人差が大きく、コーヒー1杯でも睡眠に影響が出る人がいるため、感受性の高い人は目安より少なくするべきだと海外の機関は述べている。
出典:食品安全委員会(BfR の紹介)「ファクトシート「食品中のカフェイン」」(最終更新 2018年2月23日・2026年10月12日確認)
当サイトは、夜に飲む紅茶をどう扱っている?
表示を比べる材料を出すところまでです。デカフェ紅茶が眠りにどう影響するかを示す公的な資料は確かめられておらず、当サイトでも評価していません。飲み方の判断は、一人ひとりの体質や体調によります。
時間帯や好みから紅茶を選ぶには?
紅茶診断では、飲みたい時間帯・香り・渋み・ミルクかストレートか・予算・形・カフェインの表示の希望から、条件に合う商品を選べます。診断は、メーカーが公開している表示で商品を絞り込むもので、カフェインの量が体にとってどうかを判断するものではありません。
商品の一覧から探すときは、デカフェ紅茶図鑑で、当サイトの分類・量の記載の有無・形で絞り込めます。紅茶ではない飲み物(ノンカフェイン)も、図鑑では紅茶と分けて載せています。
まとめ
- 夜の紅茶選びでは、表示の言葉・量の記載と何あたりか・除去方法の3つを確かめます。
- 睡眠ガイド2023は、夕方以降はカフェインを控えることを推奨していますが、デカフェ紅茶には触れていません。
- カフェインの残り方や感じ方には個人差があり、何時までなら、と一つの時刻では言えません。
- 当サイトは、表示を比べる材料を出すものです。気になる人は医師に相談してください。
よくある質問
寝る前にデカフェ紅茶を飲んでも大丈夫ですか?
当サイトでは判断しません。デカフェ紅茶もカフェインがまったくないとは限らず、カフェインの感じ方には個人差があります。気になる方は医師に相談してください。
紅茶は何時までに飲めばいいですか?
一つの時刻で言い切ることはできません。厚生労働省の睡眠ガイド2023は、夕方以降はカフェインを控えることを推奨し、日本人のカフェインの血中半減期は3〜7時間とばらつくと説明しています。
夜は、ノンカフェインの飲み物のほうがいいですか?
当サイトは、どちらがよいかを判断しません。睡眠ガイド2023は、麦茶・そば茶・カフェインを含まないハーブティーなどへの置き換えを例に挙げています。当サイトは、紅茶の味が好きな人のために、デカフェ紅茶の表示を比べています。
デカフェ紅茶のカフェインの量は、どこで見られますか?
パッケージの表示とメーカーの公式サイトで見られます。当サイトの「デカフェ紅茶のカフェイン量」の記事に、商品ごとの記載を原文と「何あたりか」のまま並べています。
出典
この記事の事実は、次の資料で確かめました(情報の確認: 2026年10月12日)。
- 厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」(令和6年2月)(2026年10月12日確認)
- 食品安全委員会 ファクトシート「食品中のカフェイン」(2026年10月12日確認)
- 米国食品医薬品局(FDA)「Spilling the Beans: How Much Caffeine is Too Much?」(2026年10月12日確認)
- 国民生活センター「飲料のカフェイン含有量に関する調査」(2021年11月4日)(2026年10月12日確認)
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